(注)VPNとリモートデスクトップについて、かなり乱暴に述べています。正確で詳しい解説は、よいサイトがいくらでもありますので、そちらをご覧ください。ここでは、PCは扱えるけどネットワークはよくわからん、という目線を心がけていますので、ご了承ください。
コロナ対策で、当社でもテレワークを本格的に考えなければいけなくなりました。
考えた方法は2つ。
1)インターネットを使って仮想のLAN(VPN)を組んで、社外のPCから、会社サーバーにあるデータを編集できるようにする。
2)リモートデスクトップで、社外のPCから社内のPCを操作できるようにする。
小さな会社だと、大概どちらかになると思います。ニップクでは状況に応じて2つを併用することにしました。
1)VPN
VPNの利点は、社員一人につき、PC1台ですむ、というところに尽きるのでは?
社内にいる時は、社内のLANに接続する
家にいる時はVPNで会社のデータを読み書きする
:1台でいいのだから、Windowsもオフィスソフトもセキュリティソフトも、全部1台分。
ただし、1台で済ますなら、携帯できるPCであることが前提になります。(もしくは、重いのを我慢して運ぶ・・・)
逆に、会社で使うPCと、自宅のPCが別だと、ソフトなど同じ環境を2台分用意しなければいけないので、費用も手間も倍。
2)リモートデスクトップ
リモートデスクトップは、乱暴に言えば、「自宅のPCの画面に、会社のPCの画面を写してそこから操作する」機能ですね。
つまり、PCは必ず2台必要。メリットとしては、「自宅のPC」は会社のPCを見るだけなので、OSとセキュリティソフトぐらいで十分、スペックもそんなに高い必要は無い点。
出社勤務が普通の状態で、在宅勤務が一時的な措置である場合は、2)のリモートデスクトップの方が手間も費用もかからないと思います。
リモートデスクトップの無償開放について
リモートデスクトップについては、別のブログ「小さな会社のテレワーク導入体験記① 自宅から会社のパソコンを操作する方法」でソフトイーサ社の「Desktop VPN」を紹介しましたが、新型コロナウイルス感染防止のためテレワーク用 Desktop VPN 無償開放については2020年6月30日で終了しています。
現在は、NTT東日本とIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が「新型コロナウイルス対策緊急構築実証実験」として、「シン・テレワークシステム」という仕組みを無料開放しています。ソフトイーサ社が基礎技術を提供しているので、Desktop VPN とほぼ同様の使用方法です。
NTT 東日本 – IPA 「シン・テレワークシステム」 緊急構築・無償開放・配布ページ<https://telework.cyber.ipa.go.jp/news/>
ちょっととっつきにくいページですし、Windowsしか対応してないのですが、インストール自体は何となくできてしまいますので、検討されている方は試してみてはいかがでしょうか?
VPNを自社内で導入してみた
1)のVPN構築については、ソフトイーサ社の「PacketiX VPN」が簡単です。(https://www.softether.jp/1-product/11-vpn)
4人同時利用のプランが年間¥14,970-。
ここも、アナログ世代にはとっつきにくいのですが、ネットワーク知識のない50代総務部長が、自力で導入できました。マニュアル読む必要無かったです。 60日間の無料体験版がありますので、試してみてはいかがでしょうか?
VPNの構築、プロに相談したい場合は
やっぱり自分でやるのは心配、または、将来的なことも考えてしっかりVPN環境を構築したい場合、自分たちの実現したい環境にはどんなやり方が最適なのか、費用はどれくらいになるのか、お悩みの場合はプロに相談してみてはいかがでしょうか?
懇意の業者さんがいらっしゃれば、それが一番ですが、心当たりのない場合にはニップクにご相談下さい。ケースによっては安心な業者さんをご紹介できると思います。
次回予告
今回は、ネットワークをどう組むか?というシステム上の話でしたが、在宅ワークと言うと他にも課題はあります。セキュリティや、仕事のルールや、通信環境やら・・・。
次回は、小さな会社の「セキュリティ」について。